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サプライチェーンの混乱と再編は続く
―― 産業政策と保護主義の長期的弊害

シャノン・K・オニール  米外交問題評議会副会長

Why the Supply Chain Slowdown Will Persist Blame Industrial Policy and Trade Barriers—and Not Just the Pandemic

Shannon K. O'Neil 米外交問題評議会副会長。研究担当副ディレクターで、シニアフェロー(ラテンアメリカ研究担当)。専門はラテンアメリカ、グローバル貿易、民主主義と移民など。

2022年2月号掲載論文

各国で産業政策が復活するにつれて、世界でいかにモノが作られ、提供されるかをめぐって構造的な変化が起きるかもしれない。グローバルな生産と流通を永久に変える可能性があるのは、パンデミックの一時的な余波ではなく、むしろこのような国の政策だ。市場や産業そして企業の活動に各国政府は直接的に影響を与えようと試みるようになった。理由は、グリーン経済への移行、公衆衛生対策、人権保護、国家安全保障など多岐にわたる。もちろん、保護主義や地政学的思惑もある。実際、経済・技術・国家安全保障上の思惑を基盤とする政策上のアメとムチの世界的な拡散とエスカレーションは、世界の半導体産業の再編にとってパンデミックによる供給不足以上に重要な意味合いを持っている。半導体だけではない。電気自動車などに使われる大容量バッテリー、重要鉱物(クリティカル・ミネラル)、重要な医薬品などへの政府の関与も高まりつつある。

  • 何がビジネス環境を脅かしているか
  • 供給不足と需要増
  • 政府の経済介入
  • 半導体だけではない

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